踵を骨折してだいぶ経つので経緯と現在を綴ります※グロ注意

どうもマキシです。

両足の踵を骨折してだいぶ経つので経緯から現在までをまとめました。

一部写真でグロテスクなものがあるので苦手な方は目を細めて閲覧してください。

 

 

両足踵の話

2020年の2月末に両足の踵を骨折しました。

現在は仕事に復帰したり休暇をいただきながら治療を続けています。

 

2月25日:仕事で…

その日は一人で仕事をしていて、木の剪定をしていました。

作業内容的に楽な部類でさっさと終わらせるかーと意気込んだ朝9時半、1本目の木に取り掛かった時に事故が起こりました。

枝に足をかけていたら、その枝が折れバランスを崩して地面に落下。

 

何メートル落下したかは記憶にないですが、足から行くか、手から行くか考える時間があったのは覚えています。

落下地点には植え込み等はなくコンクリートの地面。

両足で着地して自衛隊式の受け身を取ろうと試みましたが、失敗。

両足の裏からダイレクト着地し、倒れ込みました。

周りは誰も無関心

激痛で倒れ込み意識朦朧としていましたが、道行く人は誰も気にも止めず歩いて行くのみ…

血を流してるわけでもないので見た目では分からないのかな、世知辛い。

助けを望む事は早々に諦めトラックまで膝立ちで向かい、よじ登って自分の荷物を引っ張り出し、とりあえず会社に連絡をしました。

 

その時はまだ足が折れている実感はなく捻挫程度の気持ちでいたので、会社の方に病院へ連れて行ってもらう事になりました。

30分くらい待ったでしょうか、痛みと動悸で何度か意識を失いかけましたが持っていたお茶を飲みながら耐えていました。

とりあえず町医者へ

会社の方に市内の町医者に連れて行ってもらいました。

まだこの時は骨折しているとは思っていなく、でも自力では立てないので車椅子にのりました。

そこではあまり待つ事もなくサラっとレントゲンを撮る事になりました。

結果はもちろん骨折。

 

どの程度の骨折なのかピンときていませんでしたが、総合病院への招待状を貰いそちらへ向かう事になりました。 

 

そして入院

総合病院へ着き診察へ。

1時間ほど待ったでしょうか。

救急車で来ていればすんなり事が進むはずですが、はじめは捻挫と思っていましたからね(;^ω^)

再度レントゲンを撮る事になりましたが、レントゲンの台に乗るのが一苦労でした。

両足が使えないので腕だけで体を支えよじ登るようにレントゲン台へ。

数枚撮るのに痛みで脂汗をかきました。

 

そしていざ診察ですが、先生曰くめちゃめちゃに折れてるから自然には治る事が難しいので手術です、と。

とりあえず腫れが引いてからの手術になるので入院する事になりました。

入院するにあたって血液検査などを受けなくていけないようでした。

血液検査・心電図・尿検査など。

上手く体が動かせなかったので尿検査は後程採取する事になりました。

 

そうこうしているうちに部屋に入れたのは15時。

それまでずっと車イスでいたのでかなり疲れた記憶があります。

 

手術までの入院生活 

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ようやくベッドへたどり着きました。

時刻は15時、約5時間も車イス、初めから救急車に乗っておけばと後悔しました。

救急車で来なかったことを、後にリハビリ担当の子達に驚かれました(;^_^A

数日は汚い作業着で過ごす

事故ですから当然事前の準備なく入院です。

着替えや日用品は手元にありません。

着替えがあっても両足を動かす事が難しいので、着替えることが出来ませんでした。

入浴も体を洗う事も出来ません。

アメニティは病院側からレンタルなどのプランがありましたが活用するのは後々でした。

数日汚い作業着を着たまま仕方なく過ごすのですが、足の痛みの方に意識が持っていかれ気になりませんでした。

 

手術前ですがリハビリが当日からあることに驚きました。

ケガをしている足は出来ませんが、他の部位のマッサージやストレッチは必要なようで、寝たきりだから当然なのかもしれません。

 

3月6日:いざ手術へ

入院から10日後、足の腫れが引いてきたため手術することに。

そのころには足を使わない車イス生活に慣れたころでした。

数日前から担当の先生と手術に関するお話をし、その時初めてどれほど大変なケガなのか知りました。

 

そして手術に向け前日の夜から飲食を断ち、久々のお風呂でした。

お風呂と言っても入浴は出来ないので洗うだけ。

尋常じゃない汚れが出ました…。

 

時刻は昼の12時、初めての入院と初めての手術。

車イスに乗りながら手術台へ向かいます。

手術台に乗って先生たちと談笑し、不思議と緊張はしませんでした。

 

背中から麻酔を入れてもらっているうちに意識が消え、気が付いたらベッドの上。

あれ?もう終わったのか?と回復していく意識の中、手術前に受けていた説明通り寝たまま過ごす。

手術前には感じなかった緊張感が術後にきました。

手術は無事終わったのですが、なんとも言いようのない不安感が迫ってきたのを覚えています(;^ω^)

 

麻酔であっという間に過ぎた時間ですが約6時間にも及ぶ大手術でした。

片足ずつに先生が取り組んでいただいたようで。

 

術後1日は起き上がる事も飲食も許されていないのでひたすら寝ます。

麻酔が切れ始め右足に攣ったような激痛を感じ始めたため痛み止めを看護師さんにお願いしたのですが、まさかの座薬で。

正常位の女性側の体勢で座薬を挿入されました。

看護師さんの手際の良さで羞恥心を感じる間もくれなかったが幸い。

 

この右足の攣ったような痛みはこの時から不思議に思っていましたが、まさか長期に悩まされるとはこの時は思ってもいませんでした。

 

3月19日:抜糸

f:id:kimamaniyuuzento:20201010182035j:plain術後の傷口の状態は良好に進みました。

踵付近の皮は薄いため傷口が開きやすかったりするそうです。

この時も右足の攣る痛みで夜はほとんど眠れない日が続きました。

先生と相談した結果、足の指も軽く骨折しているからその影響かもしれないと言う事で右足は軽く固定する事になりました。

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足の抜糸はスムーズでしたが、血液検査の結果が芳しくなく一週間点滴をする運びに。

両足着けない、左手に点滴、ほとんど動けない状態で何も出来ない、けど点滴ってトイレ近くなるから都度ナースコールで呼ぶのも忍びない…。

人間てやってみると慣れるもので点滴を担ぎながら車イスで病棟をうろつく事も数日で出来るようになっていました。

 

10日間ずっと点滴を入れ続け血液検査を受けた結果、良好の判断で点滴から解放されました。

お風呂も禁止されていましたからね、点滴がないだけで天国でしたよ。

 

4月3日:左足1/3加重

術後28日、左足に体重の1/3の重さをかけるリハビリ開始。

右足はまだ固定しているので左足のみ1/3加重となりました。

術後の経過次第で徐々に骨に荷重を加え骨の密度を増させるため必要なリハビリです。

ケガをして1か月ぶりの着地となるわけですが、緊張しました。

1/3ってのが微妙に怖い。その時の体重が63キロ(入院でだいぶ痩せました)

21キロを超えないように体重計を使ってリハビリをしますが、ビビッてなかなか加重をかけられない。

 

同時に足首の稼働域のリハビリもおこないます。

踵の骨は足首の稼働に密接に作用するため、動きはかなり渋くなっていました。

骨自体はかなり綺麗に手術していただきましたが、浮腫みなどもあり直角以上に曲がりませんでした。

 

4月8日:レントゲンと採血

術後33日、骨のくっ付き具合を知るためにレントゲン。

この入院生活にも慣れ一人でスイスイとレントゲン室へ向かえるようになりました。

レントゲン台にも車イスからひょいっとスムーズに乗り移れます。

無駄な技術を習得してしまいましたね。

 

骨の具合は良好で、この骨折で一番懸念されている関節部分のカーブも綺麗でした。

あとは自分のリハビリの努力と神様次第といったところでしょうか。 

 

4月9日:左足2/3・右足1/3加重

術後34日、左足2/3・右足1/3加重のリハビリが開始。

2/3と1/3なのでバランス次第で直立に立てるようになりました。

 

右足の固定は外れましたが、攣る様な激痛は続いていました。

以前、指の骨のせいかと疑っていましたが、実は何らかの理由で神経と筋肉を傷めていたようです。

足の指先や裏に触れるだけで激痛が走りましたが、それらの痛みは放っておけば置くほど良くないようで、必至にマッサージをしました。

痛みで涙目になりながらゴルフボールを使ってグリグリとひたすら起きている時間。

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食事は病院食なので体重は1日で300gずつ落ちていきました。

体重が落ちるのは嬉しいですが、筋肉がみるみる落ちていくのを実感し焦りを感じました。

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車イスで病棟を疾走したり、車イスで腕立てをしたり、ゴムバンドを使って筋トレをしたり試行錯誤しましたが筋肉は落ちていきました。

先生やリハビリの子達にその姿を見られ驚かれましたね(;^ω^)

長期の入院患者は高齢の方が多いので、30代でアグレッシブな患者は珍しいようです。

 

4月15日:左足全加重・右足2/3加重・レントゲン

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順調に経過とリハビリが進み左足は全加重の許可が下りました。

車イスから松葉杖にクラスチェンジを終えたところです。

まだ上手く足首が曲がらず、足全体の筋力も衰えていたので50m歩けばヘトヘトです。

 

しかし松葉杖を手に入れ、人並みとまでとは言えないが歩く手段を手に入れた途端に退院したい欲求が強くなっていきました。

この頃世の中はコロナの影響で大変だったので病院にいる方が安全</strong>だったかもしれません。

あまりニュースを見る術がなかったので浦島太郎状態でしたが、とにかく外に出たかったのを覚えています。

 

4月22日:退院

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退院したいー!と先生たちに懇願し続け退院しました。

ホントは後1か月くらい入院しても良かったんですが(保険的なのも含め)家に帰りたい衝動は抑えられませんでした。

先生も外で歩いたりした方が治りは早いだろうと判断していただいたので、すんなりと退院できました。

まだまだ続く通院

退院はしましたが週2回のリハビリと2週に1度の経過診察が続きます。

リハビリ内容は足首の可動域と歩行練習です。

退院して翌週には両足とも全加重の許可は下りましたが、足首の具合と右足の神経の痛みで松葉杖のままです。

週2のリハビリは5月末まで続きました。

 

8月29日:リハビリ終了

週1のリハビリもそろそろ終わりにしなければならなくなりました。

リハビリ自体がケガから半年?で終了しなければならない制約があるようで、詳しくないのでハッキリ分かりませんが。

 

お医者さんとの診察は定期的にこれからも続けますが、リハビリはこの日で終わりでした。

終わりは呆気なくお大事にって感じです(;^ω^)

 

これだけ長く入院と通院をしているとほとんどのリハビリの子たちと顔見知りになっていました。

ほとんどが20代の若い子たちで、こんな30代の中年を笑顔で励ましてくれる優しい方々です。

こんなケガをしなければ出会う事もありませんでしたが、彼らの働きを見ていると自分も頑張ってケガを治さなきゃなと前向きに考えられるようになりとても感謝しています。

 

10月現在

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今は松葉杖なしで歩いています。

しかし、階段や未舗装の道など不安定なところでは何かに掴まりながらゆっくりと進んでいます。

足首の関節はまだまだ曲がらないため斜面の歩行は難しいです。

右足の神経と筋肉も徐々に回復していますが、突き刺さる痛みは常に感じています。

神経の痛みには痛み止めはあまり効果がなく耐えるのみです。

神経の修復はとても遅く1日に0.01mmずつと聞いた事があるので年単位での回復になるかと考えています。

 

事故から半年以上経ちますがまだまだ完治は遠く、いやむしろ後遺症が残るだろうと覚悟している状態です。

上のレントゲンを見れば分かりますが、相当なケガですよね。

事故当時には言われませんでしたが退院してしばらくしてからリハビリの子に、もしかしたら立てないかもしれないレベルのケガ、高齢の方だったら寝たきりです。と言われました(;^_^A

 前向きに考えるを考える

ボク自身、メンタルが強いわけじゃなく正直このケガをして生きていく事に不安を感じる事は多々あります。

まだ治ったワケじゃないですからね。

でも、リハビリの子や先生や身内や周りの方々に励ましを頂いたり助けていただく事でとりあえずやれる事を頑張ろうと考えています。

 

事故さえしなければこんな事にはなりませんでしたが、過ぎた事は仕方ない。

(仕事なので改善対策はしますよ)

過ぎた事を考えるより、先の事を考える。

痛みに耐え、無理な時は無理をしない、周りにちょっとだけ迷惑をかける生活を送って、完治したら恩返しすればいいやと楽観的に考えています。

それでは( ´Д`)ノ

 

松葉杖が外れてからしばらくはコレ使ってました

長さ調節が楽で、グリップ力もあって良かった。

まだ車に積みっぱなし(;^ω^) 

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2件のコメント

す、すごいケガですね・・・。現代じゃなかったらどうなっていたのか・・・。

id:moccheeさん
ちょっと昔だったら寝たきりだったかもしれません。
現代人で良かったです(;^ω^)

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