修理のために分解したPS4コントローラは、単なる修理作業にとどまらず、ゲーム体験を大幅に向上させる絶好の機会ともなります。
最近のゲームトレンドに目を向けると、特にFPS(ファーストパーソンシューティング)ゲームの中でも人気を集めている『APEX LEGENDS』の影響で、従来のキーボード・マウス操作に対するコントローラの優位性が注目されています。
多くのプレイヤーが、操作の精度や反応速度を求めてプロ仕様のコントローラ、いわゆる「プロコン」を手に入れようとしています。
しかし、プロコンはその性能に見合った高額な価格設定がされているため、手軽に手が出せるものではありません。
そのため、すでに持っている純正コントローラをカスタマイズすることが、経済的かつ効果的な選択肢として浮上します。
自分自身でコントローラを改良することで、オリジナルの特徴を活かしつつ、より快適な操作感を得ることができます。
具体的には、分解したコントローラに新しいパーツを取り付けることで、ボタンの反応速度を向上させたり、背面ボタンを新たに追加したりすることが可能です。
これにより、特に競技性の高いゲームにおいては、わずかな操作の違いが勝敗を分けることもあります。
そこで、今回は分解したついでに取り付けたいPS4用のパーツをいくつか紹介します。
機能追加おすすめカスタム
PS4コントローラを分解する際に併せて行えるおすすめの機能追加やカスタムについて詳しくご紹介いたします。
eXtremeRate Whole Clicky Tactile Kit
PS4の純正コントローラは、多くのゲーマーにとって欠かせないアイテムですが、そのボタンのゴムラバーは使用するにつれて劣化していきます。
劣化の過程では、弾力性が失われ、見た目にも変色が見られるため、快適なゲームプレイが難しくなることがあります。
このような状況を改善するために、eXtremeRateが提供するWhole Clicky Tactile Kitを利用することが一つの解決策です。
このキットを使用することで、純正コントローラのフィルムケーブルやゴムラバーを簡単に交換することができ、従来のフニフニした感触から、ボタンを押した際に感じるカチッとしたクリック感へと変化させることが可能です。
このクリック感は、特にゲーム中の操作精度を高めるために重要であり、快適なプレイを実現します。また、マイクロスイッチに変えることで、劣化の心配がなくなり、長期間にわたって安定したパフォーマンスを維持することができます。
さらに、このカスタマイズにより、ボタンの反応速度も向上し、ストローク量が縮小されるため、より迅速なボタン入力が可能になります。
特に、LRトリガーのストローク量が大幅に減少するため、エイムや射撃を行うFPSゲームにおいては、その効果が顕著に現れます。
ただし、注意点として、eXtremeRate Whole Clicky Tactile KitはPS4 Gen 2コントローラー(CUH ZCT2*、JDM-040/050/055)にのみ対応していますので、購入前に自分のコントローラーが対応しているかを確認することが重要です。
eXtremeRate DAWN 1.0 Remap Kit
eXtremeRate DAWN 1.0 Remap Kitは、純正PS4コントローラーに新たな機能を追加するための優れたオプションです。
このキットは、背面に4つのボタンを追加することができ、リマップ機能も搭載されています。
これにより、ゲームプレイ中の操作性が飛躍的に向上し、特にアクションゲームやシューティングゲームなど、迅速な反応が求められるジャンルでのパフォーマンスが大幅に改善されます。
このキットの特徴は、従来の後付け背面ボタンに比べて、手に馴染みやすいデザインが採用されている点です。
さらに、背面ボタン付きのプロコンと比べると、非常にリーズナブルな価格でプロ仕様のコントローラーにすることが可能です。
リマップ機能を利用するには、多少の半田付け作業が必要ですが、初心者でも挑戦できるほどの簡単さです。
特別なPCや他のデバイスは必要なく、タッチセンサーによる操作が可能なため、コントローラー本体だけで手軽に設定を行うことができます。
ただし、取り付けの際には注意が必要です。
背面ボタンやリマップ用の基板をコントローラーの内部に追加するため、内部のクリアランスが狭くなります。
このため、配線が挟み込まれたり、他の部品と干渉したりすることがないよう、十分に配慮する必要があります。
誤動作を避けるためにも、配線のクリアランスには特に注意を払いましょう。
なお、このeXtremeRate DAWN 1.0 Remap Kitは、PS4 Gen 2コントローラー(CUH ZCT2*、JDM-040/050/055)のみ対応していますので、購入前に対応機種を確認することをお勧めします。
eXtremeRate DTFS LED Kit
純正PS4コントローラのボタンやフィルムケーブルをeXtremeRate DTFS LED Kitに置き換えることで、手軽にボタン周りを光らせることができます。
このキットは、なんと半田付け不要で簡単に取り付けられるため、特別な技術や工具を必要としません。
単に光らせるだけの機能ではありますが、LEDライトが照らすことで、コントローラが一気にゲーミングデバイスらしい見た目に変わります。
このようなカスタマイズは、ゲームをプレイする際の気分を一新したい方や、他のプレイヤーとは一味違った個性を表現したい方にぴったりです。特に、ゲーミング環境を自分好みにカスタマイズすることを楽しむゲーマーにとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
また、eXtremeRate DTFS LED Kitは、eXtremeRate DAWN 1.0 Remap Kitとの併用も可能です。
背面ボタンを追加する際にLEDの光を楽しむこともできるため、機能性と見た目を両立させることができます。
外装を変えたいおすすめカスタム
PS4 コントローラー用 フロントシェル
純正コントローラのフロントシェルの交換について、詳しく解説します。
この作業は、ゲームプレイの体験を大きく変えることはありませんが、見た目の改善を図るためには非常に効果的な方法です。
特に、古くなったコントローラや傷がついたコントローラを新しいフロントシェルに交換することで、まるで新しいコントローラを手に入れたかのような感覚を味わえるでしょう。
フロントシェルの交換には、いくつかの手順が必要です。
まず、各ボタンやゴムラバー、ホームボタン、さらにはタッチパッドを取り外す必要がありますが、これらの作業は特別な技術を要するものではありません。
注意深く作業を行えば、誰でも簡単に実施することができます。ただし、ホームボタン部のゴムラバーがはまりにくくなることがあります。
このようにして、フロントシェルを交換することで、コントローラの外観は一新されます。
デカールシールを使って見た目を変える方法もありますが、シールを剥がす際に汚くなってしまうことがあるため、シェルそのものを交換する方法を強くお勧めします。
eXtremerate Buttons
純正コントローラのプラスチック製ボタンを交換することは、多くのゲーマーにとって魅力的なカスタマイズの一環です。
特に、コントローラの外装をカスタムした際には、その見た目に合わせてボタンも変更したくなるものです。しかし、ボタンを交換するには、フロントシェルと同等の分解が必要となるため、ある程度の技術と知識が求められます。
例えば、eXtremerate Buttonsは、見た目のスタイリッシュさが特徴ですが、注意が必要です。
この製品には〇、✕、△、□のボタンの表記がないため、操作がやや難しく感じるかもしれません。特に、ゲーム中に迅速な反応が求められる場面では、ボタンの位置を覚えておく必要があり、プレイの快適さに影響を及ぼすことがあります。
また、アルミ製のボタンも選択肢の一つとして存在しますが、こちらも一長一短です。
アルミ製のボタンは確かに高級感がありますが、その重さから押し込みの感覚がつかみにくく、ストレスを感じることがあります。
さらに、ボタンの加工が必要な場合も多く、初心者にはハードルが高いかもしれません。
そのため、ボタンをカスタマイズするのであれば、eXtremeRate DTFS LED Kitが最もおすすめです。
このキットは、視覚的な魅力だけでなく、操作性も考慮されています。
LEDのライティング効果が加わることで、プレイ中の雰囲気も一層引き立てられるでしょう。
まとめ
数年ほど前から、PS4の純正コントローラのカスタムパーツの価格が徐々に安くなってきているという印象を持っています。
特に、私が愛用している背面ボタンKitに関しては、当初は約1万円という高額な価格設定で販売されていました。
この価格を考慮すると、現在の価格はかなり手頃になってきたと感じます。
コントローラはゲームを楽しむ上で非常に重要なデバイスですので、快適な操作性を求めるプレイヤーにとって、カスタムパーツの導入は選択肢の一つとして非常に魅力的です。
特に、背面ボタンキットはゲームプレイ中の操作を効率化し、よりスムーズなプレイを可能にしてくれます。
競技性の高いゲームや長時間プレイする場合などにおいて、明らかにパフォーマンスが向上することが期待できます。
また、コントローラの修理の際には、分解する手間が発生しますので、そのタイミングでカスタムパーツを追加することは非常に理にかなっています。
修理のために分解したついでにアップグレードを行うことで、手間を最小限に抑えつつ、性能を向上させることができます。
このように、カスタムパーツの価格が下がってきたことや、修理のタイミングでのアップグレードの利点を考えると、今こそコントローラのカスタマイズを検討する絶好の機会ではないでしょうか。
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