閃雷/eXtremeRate Dawn1.0 KitをPS4純正コントローラに組み込むプロセスは、ゲーマーにとって非常に魅力的なカスタマイズの一環です。
このキットを利用することで、コントローラの性能やデザインを一新し、より快適なゲームプレイを実現できます。
PS4の純正コントローラの中でも型式CUH-ZCT2(JDM-040/050/055)を対象としたこの改造は、限られたモデルに特化しているため注意が必要です。
閃雷コントローラとは
eXtremeRate社が開発したPS4純正コントローラに特別な機能を追加できる改造キットは、多くのゲーマーにとって魅力的な選択肢となっています。
このキットは、背面ボタンとリマップ機能を搭載することができるため、プレイヤーは自分のプレイスタイルに合わせてコントローラをカスタマイズすることが可能です。
特に、背面ボタンを活用することで、ゲーム内での操作効率を飛躍的に向上させることができるため、競技性の高いプレイを望むゲーマーにとっては非常に有用です。
この改造キットは、Raijin gamingが正規販売店として取り扱っており、さらに特別な要素も加えられています。
具体的には、閃雷ロゴマークのボタンやライトバーステッカーが追加されており、見た目にもこだわった仕様となっています。
このように、単なる機能追加にとどまらず、デザイン面でも個性を表現できる点が、多くのファンに支持される理由の一つでしょう。
しかし、2022年現在、Raijin gamingの活動が停止しているため、閃雷コントローラの入手は非常に困難になっています。
このような状況は、既存のファンや新たに興味を持ったプレイヤーにとって、大きな障害となっています。コントローラのカスタマイズを楽しみたいと思っている方々にとって、手に入れることができないというのは非常に残念なことです。
eXtremeRate社からDawn1.0 Kit販売しています。
性能に差異はありません。
ExtremeRateとは
eXtremeRateは、家庭用ゲーム機であるPlayStation 4や5、Xbox、Nintendo Switchなどのコントローラに特化したカスタムキットを提供している企業です。
この会社は、ゲーマーのニーズに応じたさまざまなカスタマイズオプションを用意しており、個々のプレイヤーのスタイルや好みに合わせたコントローラの制作を可能にしています。
eXtremeRateが取り扱っているカスタムキットは、見た目のデザインだけでなく、使用されている部品の品質にも高い評価を得ています。
具体的には、耐久性や操作性を重視した信頼性の高い部品が使用されており、これによりユーザーは安心して長期間にわたりコントローラを使用することができます。
また、同社の製品は、ゲーマーからのフィードバックを受けて改善を重ねており、ユーザーの満足度を高める工夫が随所に見られます。
実際にeXtremeRateのカスタムキットを利用したユーザーからは、操作感の向上やデザインの美しさについてのポジティブな評価が寄せられています。
例えば、特定のボタン配置やグリップの形状をカスタマイズすることで、ゲームプレイ中の快適さやパフォーマンスを向上させることができるといった声が多く見られます。
eXtremeRateは単なる外観の変更にとどまらず、ゲーム体験そのものを向上させるための製品を提供しているのです。
閃雷/ExtremeRate Dawn1.0 Kit
eXtremeRate社が提供するこの改造キットは、PS4純正コントローラに背面ボタンとリマップ機能を追加できる優れたアイテムです。
このキットを組み込む事によってゲーマーは自分のプレイスタイルに合わせてコントローラをカスタマイズできるようになります。
背面ボタンは計4つあり、それぞれに任意のボタンを設定することが可能です。
これは、特に競技志向のプレイヤーにとって大きな利点となります。
例えば、射撃ゲームやアクションゲームでは、頻繁に押す必要があるボタンを背面に配置することで、操作のスピードと精度を向上させることができます。
2022年現在、Amazonなどのオンラインストアでこの改造キットを手軽に購入することができ、コストパフォーマンスも優れています。
既製の背面ボタン付きプロコントローラーを購入するよりも、純正コントローラーを改造することで費用を抑えることができ、しかも使い慣れたコントローラーの感触をそのまま維持できるのが大きな魅力です。
この改造キットは、特にコストを重視するゲーマーや、カスタマイズを楽しむプレイヤーにとって理想的な選択肢です。
背面ボタンを追加することで、操作の幅が広がり、ゲームプレイがより快適になります。
また、リマップ機能により、自分のプレイスタイルに最適なボタン配置を見つけやすくなり、ゲームの中でのパフォーマンス向上にも繋がります。
自分だけのオリジナルコントローラーを作り上げる楽しさも、この改造キットの魅力の一つです。
さらに、この改造キットは、取り付けも比較的簡単で、特別な技術や道具が必要ないため、初心者でも安心してチャレンジできます。
公式なサポートやコミュニティフォーラムも充実しているため、問題が発生した際の情報収集や解決策を見つけるのも容易です。
全体として、eXtremeRate社の改造キットは、PS4純正コントローラーを持つゲーマーにとって非常に魅力的な選択肢であり、コストを抑えつつも性能を向上させることができる画期的な製品です。
内容物
- 専用バックシェル
- リマップボード
- 背面ボタン
- タクトスイッチ
- スペアパーツ
- オープナー
- プラスドライバー
- 取り付け&操作用マニュアル
- 保証書
- ロゴマークボタン(閃雷のみ)
- ライトバーステッカー(閃雷のみ)
組み立てに必要なもの
eXtremeRate Dawn1.0 KitをPS4純正コントローラに組み込む際には、最低限必要な工具として、精密プラスドライバーとオープナーが挙げられますが、これらの工具はキットに付属されているため、特に追加で購入する必要はありません。
あったら作業性が良くなる工具
ピンセット
リボンケーブルやフレックスケーブルの取り扱いにおいて、ピンセットの存在は非常重要です。
特に、フレックスケーブルを接続する際には、その細長い形状や柔軟性のために、手で直接つまむことが難しいことが多く、このような場面ではピンセットを使用することで、より正確に、そして安全にケーブルを接続することができます。
また、ピンセットを使って優しく接続や取り外しを行うことは、ケーブルの寿命を延ばすことにもつながります。
ニッパー
部品の一部をカットする際には、専用のツールが非常に便利です。
特に、特定の形状やサイズに合わせて正確にカットすることが求められる場合、専用のカッティングツールを使用することで、作業の効率や仕上がりが大幅に向上します。
しかし、もし手元にそのような専用ツールがない場合でも、心配する必要はなく一般的に家庭にあるハサミや爪切りなど、身近な道具を代用することが可能です。
エアダスター
内部のホコリやゴミを除去することは、機器や装置の性能を維持するにため非常に重要です。特に、長期間使用していると、内部に蓄積された汚れが影響を及ぼすことがあります。そのため、定期的な清掃が推奨されます。折角、分解したのであれば、この機会を利用して徹底的にゴミを飛ばし、内部を清潔に保つことができるでしょう。
エタノール
部品を両面テープで貼り付ける工程があるため、貼り付ける対象物の表面を清浄に保つことが求められます。
表面が汚れていたり、油分が残っていたりすると、両面テープの接着力が十分に発揮されず、最終的な製品の品質に悪影響を及ぼす可能性があります。
リマップ機能をフル活用したい場合
半田ごて
背面ボタンのリマップ方法には主に2種類の方法があります。
1つ目は、タッチセンサーを利用する方法です。
この方法は非常に直感的で、操作が簡単ですが、実際に利用するためには基板に半田付けを行う必要があります。
半田付けが必要なため、少し専門的な知識や技術が求められることがあります。
2つ目の方法は、4つのボタンを同時に押すことでモードを切り替えるというものです。
この方法は、特別な改造を必要とせず、比較的簡単に実行できるため、多くのユーザーにとって手軽な選択肢となります。
しかし、この方法ではリマップできる範囲が限られているため、より高度なカスタマイズを求める場合には、タッチセンサーを使った方法が適していると言えるでしょう。
特にL3/R3ボタンのリマップを希望する場合、タッチセンサーの利用が必須となりますが、その際にも別途半田付けを行う必要があります。
これにより、より自由なボタン配置が可能となり、ゲームプレイのスタイルに応じたカスタマイズが実現できます。
リマップの方法を選ぶ際には、自分のスキルや求めるカスタマイズの程度を考慮することが重要です。
タッチセンサーを使用する方法は、より高度なリマッピングを可能にしますが、技術的なハードルがあるため、初心者には少しハードルが高いかもしれません。
一方で、ボタンの同時押しによる切り替えは、手軽に試すことができるため、まずはこちらから始めてみるのも良いでしょう。
タッチセンサーによるリマップ、L3R3のリマップ機能が必要ない場合、はんだ付けはいりません。
はんだ線
はんだ線は、0.6mmから1.0mmのサイズのはんだ線が作業を行う上で非常に扱いやすいです。
このサイズのはんだ線は、細かい部品同士を確実に接続しつつ、過剰なはんだの使用を避けることができるため、精密な作業が求められる電子機器の修理において理想的です。
フラックス
はんだ付けを行う前に、対象物に少量のフラックスやはんだを塗布することをお勧めします。
これにより、はんだの流れが良くなり、接合部に均一にはんだが乗るようになります。
フラックスは、酸化物を取り除き、金属表面を清浄に保つ役割を果たしますので、付けやすさが格段に向上します。
PS4コントローラ分解
コントローラのフロントシェルとバックシェルを慎重に分離し、内部のマザーボード基板にアクセスできるようにすることが必要です。
まず、分解作業を始める前に、必ず適切な道具を用意し、静電気対策を行うことが重要です。
静電気による損傷を防ぐために、アースバンドを着用するか、静電気防止の作業台を使用することが推奨されます。
コントローラの分解に必要なネジは、わずか5本です。
このため、作業は比較的容易に行えるといえます。
しかし、ネジの取り外しの際には、どのネジがどの部分に対応しているのかをしっかりと記憶するか、もしくはメモを取っておくことが大切です。
ネジを取り外した後は、慎重にシェルを分離します。この際、強すぎる力を加えないように注意しましょう。
もしシェルが硬くて外れない場合は、プラスチック製のスパッジャーやテコを使って、優しく隙間に差し込むと良いでしょう。
マザーボード基板に接続されている白いリボンケーブル・フレックスケーブル・振動モーター配線の断線には気を付けてください。
コントローラを殻割りする
赤い矢印で示された4箇所のネジを、精密プラスドライバーを用いて丁寧に外していきましょう。
この作業は、機器の内部にアクセスするための重要なステップですので、十分な注意が必要です。
次に、キットに付属しているオープナーを用いて、フロントシェルとバックシェルの隙間に差し込み、両者を慎重に分離させます。
この際、初めて作業をする方は特に注意が必要です。
力を入れすぎると、部品を破損させてしまう恐れがありますので、ゆっくりとした動作を心がけましょう。
特に、分離する際の抵抗感や引っかかりを感じた場合は、一度作業を中断し、どこに問題があるのかを確認することが重要です。
無理に引っ張ったり押したりすると、思わぬ損傷を招くことがありますので、慎重に進めていく姿勢が求められます。
リフレックスケーブル外し
バックシェル側からそっと開くと、内部にはマザーボードに接続された白いリボンケーブルが顔を出します。
このリボンケーブルは、コントローラの動作に欠かせない重要な部品であり、慎重に取り扱う必要があります。
うっかり力を入れてパカっと開いてしまうと、ケーブルが断線してしまう恐れがありますので、注意が必要です。
開ける際は、あまり無理に広げず、リボンケーブルを外す作業に専念しましょう。
特に外す時には、マザーボードの基板側から行うことが肝心です。
リボンケーブルの根元は硬くなっていることが多く、その部分をしっかりと摘まむことで、無理な力がかからないように気を付けながら作業を進めることができます。
バッテリー外し
赤い矢印のバッテリーコネクタを慎重に抜き取り、バッテリーを外す作業を行います。
バッテリー自体は、下のバッテリーケースに単に乗っているだけで、特別な固定具などは使用されていません。
このため、バッテリーを外す際には、周囲の部品に注意を払いながら、力を入れずに優しく持ち上げることが求められます。
赤い矢印で示された1箇所のネジを、精密プラスドライバーを使用して慎重に外していきます。
このとき、ネジを紛失しないように注意を払い、適切な場所に保管しておくことが重要です。
ネジを外した後は、黒いバッテリーケースを取り外すことが可能になります。
マザーボード基板外し
マザーボード基板のフレックスケーブルを外す作業は、慎重かつ正確に行う必要があります。フレックスケーブルは、基板にしっかりと接続されているため、外す際に無理をすると、ケーブルや基板自体に損傷を与える可能性があります。
外れにくい場合はローレット加工されたピンセットがおすすめです。
このピンセットは、通常のピンセットに比べてグリップ力が優れており、細かい作業を行う際に非常に便利です。
ローレット加工された表面は、指が滑りにくく、しっかりとケーブルを掴むことができるため、外しにくいケーブルも比較的簡単に扱うことができます。
マザーボード基板を取り外す際には、まず固定されている部分を確認する必要があります。
具体的には、赤い矢印で示された2箇所のツメが基板をしっかりと固定しているため、これらを外すことが重要です。
これらのツメは、基板が安定し、安全に使用されるための役割を果たしています。
次に、青い四角で示された2箇所の位置決め支柱も重要な要素です。
これらの支柱はマザーボード基板の位置を正確に保つために設置されており、基板が所定の位置に固定されることを助けています。
位置決め支柱は、単に差し込まれているだけの構造なので、特別な操作は不要です。
マザーボード基板を取り外す際の具体的な手順としては、まず赤いツメを外側に軽く開く必要があります。
この際、力を入れすぎないように注意しましょう。
ツメが壊れないように、優しく扱うことが大切です。
ツメを開いたら、次に基板を上方向に引き抜くようにします。
フロントシェルおよびL/R3スティックを取り外す作業です。
まず注意が必要なのは、マザーボード基板と振動モーターが配線で繋がっているという点です。
こちらが断線してしまうと振動モーターが動作しなくなってしまいます。
具体的な手順としては、フロントシェルを外す際に、L/R3スティックもあわせて取り外すことから始めます。
マザーボード基板を取り扱う際には、特に配線部分に注意を払いながら、基板を上から手前にひっくり返すように回転させます。
この動作によって、基板を安全に取り出すことができ、上図に示されたように、内部の他のコンポーネントにもアクセスが可能になります。
FPCボード取り付けと半田付け
背面ボタンを有効にするために、ExtremeRate Dawn1.0 KitのFPCボードをマザーボード基板に取り付ける作業です。
この作業を行う際には、幾つかの注意点があります。
まず、マザーボード基板には手で触れてはいけないポイントが存在するため、慎重に作業を進める必要があります。
一般的なルールとしては、基板表面にはできるだけ触れないようにし、基板の角を持つことを意識すると良いでしょう。
また、リマップ機能を搭載するためには半田付けが必須です。
この半田付け作業は、実際には1箇所のみを行うため、特に難易度は高くありません。
FPCボード取り付け
赤い枠の部分には触れないように注意しながら、白枠の部分に両面テープを貼る作業を行います。
この際、両面テープは薄目の一般的なものを使用するのが理想的です。
薄い両面テープは、接着力がありながらも、貼り付ける対象物の表面を傷めることなく、きれいに仕上げることができます。
両面テープを貼る際には、白枠の部分を事前にしっかりと確認し、正確に貼り付けるための位置を決めておくことが大切です。
テープを貼る際には、テープの端を少しだけ剥がし、そのまま白枠に沿ってゆっくりと貼り付けていきます。
このとき、赤い枠の部分に触れないように細心の注意を払いながら作業を進めましょう。
テープが貼り終わったら、しっかりと圧力をかけて接着させ、テープが固定されるのを確認します。
ExtremeRate Dawn1.0 KitのFPCボードを取り付ける作業です。
このボードの取り付けには、まず2箇所の穴位置を正確に合わせることが必要です。
穴位置がずれてしまうと、ボタンが効かないなどの誤作動が発生する可能性があるため、非常に注意深く作業を進めなければなりません。
FPCボードを取り付ける際には、先ほど貼り付けた両面テープを使用します。
このテープは、ボードをしっかりと固定する役割を果たしますが、両面テープと貼り合わす前に穴位置の確認を怠らないようにしましょう。
正確に位置を合わせるためには、ボードと本体の接触部分をよく観察し、どのように配置されるべきかを理解することが肝心です。
半田付け
赤い四角の箇所、具体的にはタッチパッドの隅にあるポッチと、その周囲の金色の部分に対して半田付けを行います。
もし半田がうまく乗らない場合は、先にフラックスを塗布しておくと、半田が滑らかに広がりやすくなり、作業がスムーズに進むでしょう。
フラックスは、半田付けの際に金属表面の酸化を防ぎ、良好な接合を促進するための助けとなります。
ただし、注意点として、タッチパッドのリマップ機能が不要な場合には、この半田付け作業自体が必ずしも必要ではありません。
マザーボード基板の復帰
FPCボードの組み立てが無事に完了したら、次のステップとしてマザーボード基板をフロントシェルに戻す作業が待っています。
この工程は、分解時に行った手順とほぼ逆の流れで進めることになるため、特に難易度は高くなく、スムーズに作業が進むことでしょう。
マザーボードの固定
青い四角の部分に設置された案内の支柱には、マザーボード基板を通すための専用のスペースが設けられています。
この支柱は、基板をしっかりと支える役割を果たしており、安定した設置を可能にします。
さらに、赤い矢印で示されたツメを使用して、基板をしっかりと固定することが重要です。
フレックスケーブル接続
マザーボード基板にフレックスケーブルを接続する作業です。
非常に重要でありながらも、少し手間がかかる工程です。
この接続の取り付け箇所は、一般的に狭く、アクセスが難しいため、慎重に行う必要があります。
特に、基板の構造や周囲の部品との干渉を考慮に入れることが求められます。
そのため、作業を行う際にはピンセットなどの小型の工具を使用することが推奨されます。
ピンセットを使うことで、細かい作業がしやすく、より正確にフレックスケーブルを所定の位置に取り付けることができます。
手先の器用さが求められるため、焦らずに丁寧に作業を進めることが重要です。
PCBの接続・L3/R3ボタン半田付け
先ほど取り付けたFPCボードとPCBを取り付ける作業を行います。
作業を進める中で、「どっちがL(左)だっけ?それともR(右)だっけ?」と、左右の確認が難しくなり、混乱してしまうことがあります。
FPCボードをPCBに接続
FPCボードの先端をPCBに接続します。
まず、FPCボードの先端を黒い面が表になるように向け、PCBのコネクタに差し込みます。
このとき、FPCボードがPCBのコネクタにしっかりと挿入されることを確認してください。
FPCボードは奥までしっかりと差し込まれていると、それ以上は入らなくなります。
接続が完了した際に注意すべき点として、PCBのコネクタに黒いプラスチックのような部分があります。
これはロック機構の役割を果たしており、FPCボードがPCBにしっかりと固定されるために重要な要素です。
このロック機構を操作することで、接続の状態を確認できます。
具体的には、黒いプラスチックを起こすとロックが解除され、FPCボードを取り外すことが可能になります。
一方、寝かせるとロックがかかり、FPCボードがPCBにしっかりと固定される仕組みです。
取り付け後の全体はこんな感じです。
全体のバランスや配置を確認することは非常に重要です。
特に、取り付け作業が進むにつれて、各部品の向きや位置がわからなくなることがあるため、注意が必要です。
もし向きが分からなくなった時は、一度引きで見て確認を行ことうをお勧めします。
L3/R3ボタンの半田付け
PCBから出ている2本の配線、赤と青のワイヤーをマザーボードに半田付けする作業です。
ただし、L3/R3ボタン、すなわちスティックのリマップ機能が不要な場合は、この半田付けの作業が省略可能です。
PCBから延びる赤い配線は、R3ボタンの特定のポイントに半田付けを行う必要があります。
まず画像を参照して、正確な位置を確認してください。
画像には、どの部分に赤い配線を接続すればよいのかが示されています。
半田付けの手順においては、まず最初に少量の半田をその接続ポイントに乗せておくことをお勧めします。
この初期段階で半田を乗せておくことで、後から配線を正確に取り付ける際に、よりスムーズに作業を進めることができます。
PCBから延びる赤い配線は、R3ボタンの特定のポイントに半田付けを行う必要があります。
方法はR3と同様の手順です。
画像を参照して、正確な位置を確認してください。
画像には、どの部分に赤い配線を接続すればよいのかが示されています。
半田付け後の引きの画像です。
コントローラを裏返しにしているため、L/R(左右)が分かりにくくなりますので、画像を参考に確認してください。
純正バックシェルの部品を移植
純正バックシェルの部品を活用し、ライトバーキットや充電ポートを新しいバックシェルに移植する作業は非常にシンプルで簡単です。
まず純正コントローラのライトバーキットを外します。
こちらは特別な工具は必要なく、すべて手で外す事ができます。
その際は、引き抜く方向や力加減に注意しながらおこないましょう。
白い棒状の板を上方向に引き抜く
透明なくの字型の板を上方向に引き抜く
半透明の板を外す
充電ポートの取り外しを行います。
この充電ポートは、ネジ1本でしっかりと固定されているため、特別な工具は必要ありません。適切なドライバーを使用してネジを外すことで、充電ポートを簡単に取り外すことができます。
充電ポートを取り外した後は、新しいバックシェルの取り付け作業に移ります。
新しいバックシェルには、充電ポートを最初に取り付け、その後にライトバーキットを取り付けるという順序で進めていきます。
背面ボタンスイッチの取り付け
背面ボタンスイッチの取り付け作業に移ります。
部品点数が多く、取り付け箇所も多岐にわたるため、注意深く行う必要があります。
さらに、タクトスイッチの一部のパーツについては、取り付け前に少し加工を施す必要がある場合があります。
要らない端子を切る
4つのタクトスイッチには、それぞれ2箇所の端子が設けられていますが、これらの端子には何も接続されていない状態です。
そのため、これらの端子をカットする必要があります。
カット作業には特別な道具は必要なく、一般的なハサミやニッパーなど、手元にあるもので十分です。
注意点として、カットする際には端子を傷つけないように慎重に作業を行うことが重要です。
タクトスイッチの取り付け
タクトスイッチの設置をおこないます。
まず、タクトスイッチを取り付ける際には、色分けされた配線を目安にすることが大切です。
具体的には、オムロンの刻印が見える側を上に向けて設置します。
次に、配線の端子に関しては、色に応じた配置を心がけましょう。
青色と赤色の配線は外側の端子に接続し、緑色と橙色の配線は内側の端子に接続します。
取り付ける際の具体的な場所については、上記の画像を参考にしてください。
画像には、コロンが端子の向きを示しているため、その指示に従って作業を進めることで、より確実にタクトスイッチを設置することができます。
ブラケットで固定
タクトスイッチを固定する際に使用するブラケットには、HK1からHK4までの刻印が施されています。
これらの刻印はそれぞれ異なる色に対応しており、HK1は赤、HK2は橙、HK3は青、HK4は緑といった具合です。
ブラケットを取り付ける際には付属のネジを使用して、各ブラケットを2箇所ずつしっかりと固定します。
また、取り付け後には配線の引き回しにも注意を払う必要があります。
特に、各配線がクロスしていないか、または干渉していないかを確認することは非常に重要です。
配線が干渉していると、信号の伝達に影響を及ぼす可能性があり、最終的に製品の動作不良につながることもあります。
HK1赤・HK2橙
HK3青・HK4緑
PCB・タッチセンサーの固定
PCB基板とタッチセンサーを取り付ける作業です。
この作業は、特に細く短い配線が多数存在するため、慎重に行う必要があります。
配線の取り扱いには特に注意が必要で、少しの不注意が断線を引き起こす原因となりかねません。
タッチセンサーの固定
赤い四角の箇所にタッチセンサーを取り付けます。
タッチセンサー板には、事前にシールが貼られているため、特別な準備は必要ありません。
作業を始める前に、タッチセンサーを取り付ける赤い四角の部分をきれいにしておくと、より良い接着が期待できます。
表面にほこりや油分が残っていると、シールの接着力が弱まることがありますので、注意が必要です。
準備が整ったら、タッチセンサーの剥離紙を慎重に剥がします。このとき、シールが剥がれないように注意しながら作業を進めましょう。
剥がした後は、赤い四角の箇所にタッチセンサーをしっかりと貼り付けます。
位置を正確に合わせて、しっかりと押さえることで、接触不良を防ぐことができます。
上の画像のように、基板(PCB)の裏側に緑色の配線がくるようにします。
ここでの注意点は、配線が他の配線と絡まないようにすることが挙げられます。
絡まりが生じると、他配線を圧迫したりなど断線の恐れが挙げられます。
PCBの固定
赤い矢印の黒いゴムを取り除きます。
このゴムは、部品同士が干渉してしまう原因となるため、適切に取り外すことで、全体の組み立てがスムーズに進みます。
取り除かなくても組み立ては可能ですが、そうした場合には、部品の動きに制約が生じたり、最的終な基板の設置において調整が難しくなったりすることがあります。
続いて、PCBを取り付ける作業ですが、まずバックシェルにある穴の位置とPCB側に配置されたLEDの位置(赤い四角同士)をしっかりと確認します。
次に、PCBには既に両面テープが施されていますので、赤い四角をLEDの位置に合わせて、バックシェルの穴にしっかりと固定します。
PCBを取り付けた状態
復帰・背面ボタン取り付け
背面ボタンの基板などがコントローラ内部に追加されることによって、フタを閉める際には特に注意が必要です。
このような構造の変更により、挟み込みや断線が発生しやすくなるため、作業時には一層の神経を使わなければなりません。
コントローラの内部構造が複雑になることで、各部品が密接に配置されることになり、フタを閉じる動作が簡単にトラブルを引き起こす可能性が高まります。
バッテリーケース取り付け
バッテリーケースの取り付け作業です。
マザーボード基板に追加で半田付けされた赤・青の配線を慎重に扱います。
この配線は、バッテリーケースの裏側に回す必要がありますが、取り扱いには細心の注意が求められます。
配線をバッテリーケースの裏側に移動させる際には、マザーボード基板とバッテリーケースの間に適度なクリアランスが確保されていることを確認します。
このクリアランスがあることで、配線が挟み込まれて断線するリスクが大幅に軽減されます。
充電ポート・バッテリー取り付け
青い矢印で示された白いリボンケーブルは、充電ポートとして機能しており、これをマザーボード基板に接続します。
次に、バッテリーを適切に設置した後、赤い矢印で示されたコネクタをマザーボード基板に接続します。
シェルを閉じる
フロント・バックシェルを閉じる際には、挟み込みによる断線に特に注意が必要です。
この作業は、非常に繊細な配線や基板がコントローラ内に追加されるため、一連の作業の中でも最も神経を使う部分と言えるでしょう。
4本のネジで固定することで、しっかりとした構造を保つことができますが、その過程で誤って配線を挟んでしまうと、後々のトラブルの原因となります。
背面ボタン取り付け
背面ボタン(K1~4)を設置する際は、各所にきっちりと嵌め込むことが重要です。
ボタンを取り付ける際には、まず所定の位置を確認し、次にボタンをグッと押し込むことで、パコっとはまる感覚します。
ExtremeRate Dawn 1.0 Kit完成
最後に、電源を入れて動作確認を行います。
もしボタンが効かない、またはその他の動作不良が見られる場合、問題の原因として考えられるのはFPCボードの取り付けが不適切であることです。
具体的には、FPCボードを取り付ける際の穴の位置が正しくない場合が多く、このようなミスが動作不良を引き起こす要因となります。
リマップのセッティング手順
正常に組み立てが終わったら、次に行うべき重要なステップは背面ボタンの設定です。
この設定を怠ると、eXtremeRate Dawn1.0 Kitを購入した意味がほとんどなくなってしまいます。
背面ボタンは、ゲームプレイの体験を大きく向上させる要素の一つであり、正しく設定することで、より快適に、そして効果的にゲームを楽しむことができます。
1.コントローラの電源を入れる
PS4純正コントローラと同様にPSボタンを押し電源を入れます。
2.リマップモードに切り替える
リマップモードへの移行方法は2つあります。
(1)タッチセンサー
タッチセンサーエリアを5秒間押さえ、背面のLEDが青く点灯したらリマップモードに切り替わります。
(2)L1 + R2 + 十字キー下 + ✕ の4つのボタンを同時押し
L1 + R2 + 十字キー下 + ✕ の4つのボタンを5秒間同時に押し続け、背面のLEDが青く点灯したらリマップモードに切り替わります。
3.リマップモードに移行
リマップモードに移行すると、背面のLEDは青く点灯したままになります。
この状態で各ボタンをK1~K4ボタンに振り分ける事が出来ます。
4.K1~K4ボタンにボタンを振り分ける
背面ボタンは任意のボタン1種類のみ振り分ける事ができます。
〇 + ✕などの複合は出来ません。
背面ボタンの全てを✕ボタンにするなど、各背面ボタンで同じボタンを重複してリマップする事が出来ます。
(1)背面ボタン(K1~K4) + 割り振りたいボタンを3秒間同時押しします。
(2)背面のLEDが青く点滅し、後に点灯したままになれば振り分け完了です。
5.リマップモードを終了する
リマップモードからの終了方法は2つあり、やり方はリマップモード移行と同じ手順です。
(1)タッチセンサー
タッチセンサーエリアを5秒間押さえ背面のLEDが消灯したらリマップモードが終了します。
(2)L1 + R2 + 十字キー下 + ✕ の4つのボタンを同時押し
L1 + R2 + 十字キー下 + ✕ の4つのボタンを5秒間同時に押し続け、背面のLEDが消灯したらリマップモードが終了します。
6.設定済みの背面ボタンを解除する方法
(1)各ボタン1つずつの場合
リマップモードに移行し、すでに割り当てているボタン + 背面ボタンを3秒間押し続けます。
背面のLEDが赤く3回点滅した後に青く点灯したら押した背面ボタンのみ設定が解除されます。
(2)全ての背面ボタンの設定を解除する場合
十字キー上 + 十字キー左 + △ + 〇 + L1 + R1を5秒間同時に押します。
背面のLEDが赤く3回点滅した後に青く点灯したら全ての背面ボタンの設定が解除されます。
まとめ
今回は、eXtremeRate Dawn1.0 Kitを使用してPS4の純正コントローラにカスタマイズを施しました。
作業自体は比較的スムーズに進み、約30分ほどで完了しました。
ただし、コントローラ内部のスペースが限られているため、基板や細い配線をうまく収納する際には、かなりの注意と神経を使いました。
eXtremeRateのキットには、さまざまなスペアパーツや配線が含まれているので作業中にもし断線や破損が起こった場合でも、すぐに対応できるのが大きな安心材料です。
手順を一つ一つ慎重に確認しながら進めましたが、特に配線を接続する際には、どの部分にどの配線を通すべきかをしっかりと理解しないと、後々の動作不良につながる可能性があります。
そのため、事前に動画やマニュアルをじっくりと確認することをお勧めします。
リマップ機能の使い方は直感的で、初めて試す方でも一度経験すればすぐに覚えられるほどのシンプルさがあります。
具体的には、背面ボタンの割り当てを変更する作業が非常に簡単で、特にFPS(ファーストパーソンシューティング)などのゲームにおいて、快適にプレイできました。
次に実際にFPSゲームをプレイした際の体験について詳しくお伝えします。
まず、持った時の感触ですが、背面ボタンが追加されたおかげで、純正コントローラよりもやや太く感じました。
この太さは、特にゲームをする際に握りやすさに影響を及ぼすポイントです。
背面ボタンはコントローラ本体に沿う形で配置されていますが、それでも初めて触った時は多少の違和感を覚えました。
具体的には、L1/R1やL2/R2ボタンを両手の人差し指だけで操作する際、背面ボタンが中指の第一関節付近に触れるため、自然な手の動きとは少し異なる感覚があります。
指先でボタンを押すのではなく、むしろ強く握り込むことによってボタンが反応するという体験に近いと言えます。
この動作が慣れるまでは、指の使い方に若干の違和感を感じるかもしれません。
また、背面ボタンの打感についても触れておきます。
ゲーミングマウスのようなシャキッとしたクリック感とは異なり、ペコっペコっという鈍い感触があります。
このため、ボタンを押したという明確なフィードバックが得られにくく、ゲームプレイ中にその点が気になる場面がありました。
特に精密な操作が求められるFPSでは、ボタンの反応が直感的でないと感じることがありましたので、プレイヤーによっては好みが分かれる部分かもしれません。
総評として、eXtremeRate Dawn1.0 Kitはプロコントローラーには劣るものの、安価でありながら高い性能を持つ製品であるため、コストを重視するゲーマーにとっては非常に価値のある選択肢となります。
FPSゲームを中心に楽しむ方々にとって、このキットはぜひ手に入れたいアイテムと言えるでしょう。
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