コントローラのスティックが勝手に動く事を「ドリフト現象」と言いますが、FPSなどのゲームをプレイしている方々は、この現象に常々悩まされている事でしょう。
買って間もないのに勝手に動いた!とかよく聞く話ですが、そもそもアナログスティックというものは些細なゴミなどで微妙な誤作動をしてしまうほど繊細なものと考えた方が無難です。
新品のコントローラをGamepad Testerに接続し、アナログスティックの数値を見てみると、ブルブルと震えて落ち着かない数値を出す(たまにドリフトする)個体もあります。
逆に2年以上使用しているコントローラではビタっと安定した数値でドリフト現象が起きない個体もあります。
純正・非純正・プロコン問わず、スティックモジュール基板は当たり外れがあり運任せの要素が非常に強いです。
ともあれプレイ中にいきなりドリフト現象が起きて、尚且つ頻繁にドリフト現象が続いてしまうと、すぐに修理に出したり替えのコントローラを用意するのはお金と時間がかかってしまいます。
そこで今回は、「その場しのぎ」の簡易的な改善方法を紹介します。
この方法はSCUFゲーミングのHPに記載されいますが、純正コントローラなどにも使える方法です。
コントローラーをリセット
PlayStation4・PlayStation5・Switch・プロコン等のプロコンなどには共通してリセットボタンが付いています。
リセットと言っても設定などが消えるわけではなくペアリング(ゲーム本体との接続)が解除される機能です。
PlayStation4コントローラは、コントローラ背面の右上の穴がリセットボタンです。
PlayStation5コントローラは、コントローラ中央SONYの文字の右の穴がリセットボタンです。
Naconアンリミテッドプロの場合は背面右上、その他ペアリング内蔵コントローラも背面に小さな穴がありリセットボタンになっています。
ゲーム機本体の電源を切る
接続しているゲーム機本体の電源を切ります。
これはコントローラをリセットしても自動で再接続してしまう事を防ぐためです。
コントローラのリセットボタンを押す
各コントローラの裏面にある穴に細い棒(爪楊枝など)を差し込み、5秒ほど押し続けます。
これでコントローラのリセットが完了しゲーム機本体との接続が解除されました。
スティックキャリブレーション
コントローラのペアリンク(ゲーム機本体との接続)が切れた状態、コントローラの電源が切れた状態でスティックをグリグリと動かす体操のような事をします。
左右のスティックを30秒間押し込む。
左右のスティックを右に5回ずつ回す。
左右のスティックを左に5回ずつ回す。
最後にもう一度、左右のスティックを30秒間押し込む。
再接続し状態を確認
ゲーム機本体と再接続しドリフト現象が改善しているか確認します。
PCと接続している場合はGamepad Testerを使用し数値を確認します。
0.01以下であればドリフトはしていない事になります。
まとめ
今回は、コントローラのキャリブレーションのやり方について紹介しました。
こちらの方法は、コントローラのスティックがドリフト現象を起こしたらまずやってみてほしい事です。
一時的に解決する場合もありますし、直らない場合もあります。
直った場合は、スティックモジュール基板にゴミや汚れが入り込んでいてそれがキャリブレーションした事で一時的に解消されたのでしょう。
また、直らない場合は、スティックモジュール基板が損傷していると考えられます。
直っても直らなくても、どちらにせよ一度ちゃんと修理や清掃をおこなう必要があるので、冒頭に「その場しのぎ」と述べました。
キャリブレーションは、直すというよりスティックモジュール基板の状態を把握するのに適している行為と感じました。
動画でもやり方を説明しています。
見ていただけると幸いです。
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