香港産の激安多機能コントローラ!メリット・デメリットを解説!分解して内部構造も【GameSir G7 SE】

ゲームをプレイする際、操作性の向上は非常に重要です。
特にFPSゲームをする上で背面ボタンが搭載されていたりボタンのレスポンスが良いなど戦闘に優位に立つ事が出来るコントローラは必須です。
しかしながら、PlaystationやXBOX公認の所謂プロコンはとても高価な物です。
今回は、GameSir G7 SE 有線ゲームコントローラーという非常に安価で高機能なコントローラを実際に購入し、どのような有用性があるのか解説していきます。
また、実際に購入ししばらくの期間使ってみてのメリット・デメリットや不具合などをリアルに述べていきたいと思いますので、最後まで見ていただけると幸いです。

GameSirとは?

GameSir は、2013 年に中国の香港で設立されたゲーム コントローラーのリーディング ブランドで、主にゲームアクセサリーを製造・販売している企業で、特にコントローラーやゲームパッドに特化しています。
GameSirの製品は多岐にわたりますが、特に人気があるのはコントローラーです。
最新のゲーム機やPC、モバイルデバイスに対応した製品が揃っており、ユーザーは自分のスタイルに合ったデバイスを選ぶことができます。
例えば、GameSir G4プロコントローラーは、Bluetooth接続に対応しており、スマートフォンやタブレットでも快適にゲームを楽しむことができます。
常に新しい技術を取り入れた製品を展開していて、例えば、独自の「Turbo」機能や「マクロ」設定によって、ゲーム内での操作をよりスムーズに行えることが特徴です。
さらに、デザイン面でも考慮されており、持ちやすさや耐久性、エルゴノミクスに基づいた形状が多くのユーザーに好評です。
このようにGameSirはコントローラの開発・販売に特化した会社です。

それでは今回のGameSir G7 SE 有線ゲームコントローラーのレビューに移りたいと思います。

GameSir G7 SE 開封

GameSir G7 SEの箱の外装は白を基調とした綺麗な造りとなっています。

内容物

内容物は、GameSir G7 SE 有線ゲームコントローラー本体・取扱説明書・USB-Cケーブルの3点です。

コントローラー本体の外観・デザイン

XBoxライセンス認定のコントローラーで、レイアウトはXBoxと同様で左右非対称のアナログスティックが特長です。
普段からXBox系のコントローラーを使っている方ならすぐ手に馴染むでしょう。

GameSir G7 SEは、PC/XBox/Switchのみ対応しています。
PS4/PS5は非対応です。

各ボタン

XYABはメンブレン方式で従来のコントローラと同様の押し心地です。

LRトリガー

LRトリガーは、ホールエフェクトセンサーを採用し高耐久になっています。
LT/RTトリガーには全面に滑り止め加工がされていますが、LB/RBトリガーは部分的で指に触れるところではなくあまり意味がなさそうではあります。

左右非対称のスティックには、ホールエフェクトセンサーを採用し高耐久になっています。
また、物理的な摩耗も少ないため「ドリフト現象」が起こりにく構造になっていて、初期の段階から「ドリフト現象」を起こす事は少ないようです。

コントローラ前方

コントローラー前方にはUSB-CポートがありPC/XBoxに接続していない時は配線を取り外す事が出来ます。

付属の配線

付属の極太USB-Cケーブルです。
コントローラとPC/XBoxに接続する際に使用します。
コントローラへの差し込みは深めでしっかりと差し込まないと認識しない事もありました。

アナログスティック

アナログスティックの高さは、Playstation系コントローラーよりやや高めに作られています。
ティックモジュールの初期のセンターズレはありませんでした。

本体重量

重量の実測値は、223.1gでした。
GameSirシリーズの中では標準的な重さですが、他社製品より格段に軽量です。

GameSir G7 SEの機能

ここではGameSir G7 SEに搭載されている機能について紹介します。

プログラム可能なボタン

GameSir G7 SE 有線ゲームコントローラーには、パッドの背面2箇所にプログラム可能なボタンが搭載されていて、自分の好みに合わせてボタンを設定することができます。
また、ロック機能もあり必要ない時にロックする事で誤って入力してしまう事を防ぎます。
ボタンの設定方法は簡単で、アプリやソフトを介さず本体のみで容易におこなえます。

一部の設定は、PCに接続しGameSir Nexusソフトウェアを介さないと出来ません。

高精度なジョイスティック

GameSir G7 SE 有線ゲームコントローラーのジョイスティックは非常に高精度でホールエフェクトセンサーが採用されておりドリフト現象がおこりにくくなっています。
細かい操作も正確に反映され、ゲームプレイの快適性が向上します。
また、ジョイスティックとトリガーはキャリブレーションをおこなう事ができ調整ができます。

多機種対応

GameSir G7 SE 有線ゲームコントローラーは、PCやAndroidスマートフォン、Nintendo Switchなど、様々な機種に対応しています。
1つのコントローラーで、複数のデバイスでのプレイが可能です。

GameSir Nexus対応

GameSir G7 SE 有線ゲームコントローラーは、アプリGameSir Nexusに対応しています。
アプリGameSir Nexusは、ボタンのプロファイルやトリガー、スティックなどの設定が詳細にできます。

各項目でスティックのデッドゾーンやトリガーの閾値を変える事でFPSやその他のゲームに向けた調整が可能です。

GameSir G7 SEのメリット・デメリット

ここでは購入から実際に使用し約半年以上経過してから感じたメリット・デメリットを紹介します。

メリット

まずはGameSir G7 SEのメリットについて私個人が感じた事をいくつか述べます。

価格が安い

まず始めに価格が非常に安いところです。
単純な安さではなく、背面ボタンや様々な機能が付いて安価である点がとても優れています。
PS4/PS5純正コントローラですと8000円ほどしますが、GameSir G7 SEは、Amazonや楽天で5000円後半~6000円代で購入できます。
そのため、コスパが良いと感じました。

背面ボタン搭載

FPSゲームをする多くのユーザーは背面ボタンを使いたいという方多いかと思います。
しゃがみ・ジャンプ等の動作を背面ボタンに設定する事でより操作を円滑にするためです。
GameSir Nexusソフトウェアを使えば簡単にボタン配置の設定ができます。
Nexusソフトウェアではその他にもボタンの反応速度や有効範囲の設定ができる点が優れています。

低遅延

ポーリングレート265Hz、0.00377秒以下の入力遅延と謳われておりヌルヌルとした操作感を実現しています。
FPSや格闘ゲームで体感できるでしょう。

デメリット

ここではGameSir G7SEの悪い点を述べます。個人的感想や個体差によるところもあるかと思いますが正直な感想です。

ドリフト現象とは違うが…

ホールエフェクトセンサーのスティックという事でスティックが勝手に動く現象「ドリフト現象」が起こらないと謳われていますが、操作しているとある一定方向に勝手に入力される現象が稀に起こりました。
これは購入した時点から起こっている現象でセンサー自体を清掃してみても変わらず再現してしまいます。
私自身、ホールエフェクトセンサーの知識が乏しいので解決方法がないのが現状です。

背面ボタンの設定

各ボタンの設定はコントローラ単体でも可能ですが、スティック押し込みボタンを背面ボタンに設定するには、PCに接続しGameSir Nexusソフトウェアを介さないと出来ませんでした。
その他の設定に関してもGameSir Nexusソフトウェアがなければ出来ないのでPCを持っていないと殆どの機能を使う事が出来ません。

L/Rトリガーの反応

LB/RBボタンはマイクロスイッチですが、LT/RTボタンは磁気センサーです。
そのせいか分かりませんが入力が認識されない事や入力中に途絶える事が顕著に表れます。
FPSゲームなどでAIM時に押しっぱなしにするなどの動作をするとかなりの確率で入力が途絶えるので使い物になりません。
LB/RBボタンと逆に設定してしまえば良いのですが、LT/RTボタン側で慣れて操作していた方には難しいかと思います。

折角スティックカバーが外れるのに

このGameSir G7SEはフェイスプレートとスティックが簡単に外せるようになっています。
フェイスプレートは別売りで売られていますが、スティックには種類がありません。
スティック表面の形状は一般的なコントローラと同形状ですが個人的にはあまり好みの形ではありません。
フェイスプレートだけでなく他の形状のスティックも売られていたらいいのにと思いました。

総評

半年に渡って使用した感想になります。
コントローラは使い始めに直感で合う合わないを感じ取れる物だと思っています。
多少なり慣れによって補正されるところはあるかと思いますが、私個人としてはあまり好みとはいえない使い心地でした。
コントローラの形状としてはGameSir G7SEよりもG4の方が手にしっくりくるところがあります。
しかし、実際にFPSゲームをプレイするとAIM力に関しては殆ど差はないに等しい数値で収まるのが不思議なところで、気持ちの問題、当て感の気持ち良さに関係するところがあるのでしょう。
値段から考えると搭載されている機能としてはかなりコストパフォーマンスは良いと感じます。そして、持った感じのカチっとした持ち味は他の純正品よりも品質は良いものに感じます。
これが最上品と表現するのはまた何か違うものがありますが。他のレビューを見ると当たり外れがあるのでそれを考慮した上で、何回か買い直す事を想定して購入すると良いでしょう。
ただ私個人としては、また購入するかと聞かれたら「買わない」と答えるでしょう。

GameSir G7 SE分解

ここでは、GameSir G7SEを分解していきます。
分解に至る経緯は僕が購入した個体はLT/RTボタン、他のコントローラで言うところのL2/R2ボタンにあたるところが押しても反応しにくい現象が購入時から起きていて何が原因か探るためです。
他にも中身がどうなっているのか好奇心があったので分解できるところまでやっていきたいと思います。
このGameSir G7SEは、フェイスカバーがマグネットで取り付いていてスティックまでは容易にアクセスできますので簡単な掃除であれば出来る構造なようです。

フェイスカバーを外しこれ以上の分解には、トルクスT6ドライバーが必要です。
表面に6本のT6トルクスネジが使われています。
ネジを外しコントローラの横側にツメが数か所あるので隙間から優しくこじ開けます。

開けた初見ではなかなかアッサリしている印象です。
PlaystationのDUALSHOCK・DUALSENSEとはだいぶ作りは違い最先端な感じで、すべての部品が集中しています。

ボタンの黒いラバーキャップを外しました。
後々で気付きましたが、ラバーキャップは外さない方が良さそうです。
再度、取り付けるのに苦労しました。

左右の振動モーターは接着ではなく、コネクタで取り外し可能でした。
外しても問題なく動作するので今回は除去してしまいます。
また取り付ける事が容易なのでありがたい造りです。

メイン基板を取り出して問題のLT/RTボタンの部分を見てみます。

黒く丸いのはマグネットになっていました。
トリガーからの距離で磁気の強さを感知し強弱を認識しているようです。
反応が悪い理由が分からなっかので、取り合えずは清掃だけに留めました。
その後、無事に再組立て完了し、動作も一応は問題なしでした。
今回問題だったLT/RTボタンは何も解決はできませんでした。

内部の分解にあたってネジが取り付く場所には印があって良心的でした。
部品点数も少ないので組間違いは起こらないと思います。
そして、振動モーターが簡単に取り外せるのが良いポイントです。
GameSir G7SEは色んな人がおすすめしているコントローラとして有名ですが、私個人としては正直な感想として、あまり好きなコントローラではないです。
理由としては先にも出ているLT/RTボタンの微妙な不良、そしてドリフト現象が起こらないと言われているホールエフェクトセンサーのスティックですが僕の個体ではずっと入力されたままの状態になる事が起こります。
ですので高機能で安価ですが、あまりおすすめしたいコントローラとは言えません。
個体差があるますので、一つの意見として捉えていただきGameSir G7SEの購入を検討している方の参考になれば幸いです。

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