純正PS4コントローラーは、今でも多くのゲーマーに愛され、特にFPSゲームにおいて多くのプレイヤーがこのコントローラーを使っていることでしょう。
しかし、時代は進化し、ゲーミングデバイスの接続ポートは次第にUSB Type-Cに移行しています。
この変化により、PS4コントローラーを有線で接続するためには、従来のMicro USB (USB 2.0 Micro-B)のケーブルを使用しなければならず、他の最新のデバイスとの接続に手間がかかることが少なくありません。
このような状況を考えると、ゲーマーにとっては一つの大きな課題が浮かび上がります。
それは、異なる種類のケーブルを使い分ける煩わしさです。
USB Type-Cは、データ転送や充電においてより便利で効率的な接続方式として広く普及しています。
そのため、PS4コントローラーもこの新しい規格に対応させることができれば、より一層快適なゲーム環境が実現できるのではないでしょうか。
そこで、今回は純正PS4コントローラーのMicro USB端子をUSB Type-C端子に換装するカスタム方法を紹介します。
この改造を行うことで、コントローラーを最新の接続規格に適応させ、他のデバイスと同じケーブルで接続することが可能になります。
手間が省けるだけでなく、よりスムーズなゲームプレイが楽しめるようになるでしょう。
ElecGear JDS-C Replacement Kit
今回、紹介するのはElecGearから販売されているJDS-C Replacement Kitです。
こちらの製品は、純正PS4コントローラーのMicro USB端子基板からUSB Type-C基板へ換装させるキットです。
今回使用したキットの対応機種は第二世代(JDM-040、JDM-050、JDM-055)ですが、第一世代用のキットも販売されているので、所有しているコントローラーの型式を確認してから購入しましょう。
JDS-C Replacement Kitの内容物は、
- USB-C端子基板2個
- フレックスケーブル2本
- ゴムパット2個
- プラスドライバー
- 殻割りツール
- 丸棒やすり
- カッター
コントローラの交換や修理を考えている方にとって、このキットは非常に便利なアイテムです。
具体的には、コントローラ2台分の部品が含まれており、それぞれに必要なUSB-C端子基板とフレックスケーブルが2つずつ用意されています。
さらに、換装作業を行うために必要な工具も最低限用意されているため、特別な道具を別途購入する必要がありません。
USB端子部の加工
今回、JDS-C Replacement Kitを換装させる純正PS4コントローラーは、CUH-ZCT2J(メイン基板はJDM-055)を用意しました。
この個体は過去にスティックモジュールの交換とeXtremeRateのWhole Clicky Tactile Kitを組み込んだ物です。
このMicro USB端子をJDS-C Replacement KitでUSB-C端子化します。
付属のプラスドライバーと殻割りツールを使い、純正PS4コントローラーを開きます。
今回のカスタムではバックシェル側のみの加工です。
ライトバー周りとMicro USB端子を分解します。
Micro USB端子が取り付いていた部分を加工します。取り付く下面をカッターで0.8mm削り取り、開口部は楕円形に9mm幅にします。
取り付けるUSB-C端子基板をあてがいながら少しずつ加工します。純正PS4コントローラーは柔らかいため、付属のカッターとやすりを使えば簡単に加工できます。
USB-C端子基板を取り付け、付属のフレックスケーブルを接続します。
あとは、コントローラーを再度組み立てて完成です。
完成
純正PS4コントローラーのUSB Type-C化が完成しました。
主な作業内容は、USB Type-Cが収まるスペースをカッターとやすりで削る事なので10分ほどで完了できます。
USB Type-Cケーブルを繋げてゲームパッドテスターで動作を確認しましたが、問題なくPS4コントローラーとして認識してくれました。
ちなみに、このJDS-C Replacement Kitは急速充電には対応していないそうなので注意が必要です。
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